インドを出た後、エジプト・ルクソールへ。
やねんけど、
UAEで約30時間のトランジット。
調べてみると、
経由する空港がシャルジャっていう町で、
ドバイまで1時間ぐらいでいけるらしい。
”ドバイ ”
海から突き出たヨットみたいなビルに、
近未来を彷彿させる高層ビル、
アラブの富豪が集い、
世界中から金持ちが集まる高級リゾート
世界で最も
「バック トゥ ザ ヒューチャー2」
に近い都市
っていう、
大阪 下町庶民が考える勝手なイメージ。
物価が若干恐いところやけど、
旅人として、
空港で30時間もi-podと妄想を
繰り返してる訳にはいかない。
この国で分かっていたのは、
シャルジャ空港からドバイが近い事
ビザがいらないって事
治安がいいって事ぐらい。。。
要するに、ほとんど何も分かっちゃいない。
気候や通貨単位、物価、人種、交通手段
何も分からぬまま 御入国。
この後に、
人生最大級の大ピンチが待ち受けてるとも知らずに。
人に聞きまくりながら、
なんとか大都会のドバイに着いて
まず感じたのが
”なつかしさ ”
自分が27年間暮らした大阪の街に似た雰囲気
というか、都会臭さがドバイにもあった。
インドとのギャップも大きい。
街中に牛が歩いていないという喜びと切なさ、
金目当てに声をかけてくる奴らがいないという安心感と寂しさ、
インドにいた頃をなぜか遠く感じ、
インドを恋しく思ってる自分がそこにいてました。
なんとなく、
自分と周りを歩く人達との間に壁を感じる、
触るとひんやり冷たそうな。
そんな壁
考え過ぎか。。。
夜になり、もう暗くなっていたが、
とりあえず、海から突き出たビルだけ見たかったので
行ってみる。
世界一高い(値段が) 7つ星ホテル
今にも中からダースベーダーが出てきそうな雰囲気、
入るだけで金がいるらしい。
汚いザックを背負って、綿パンをロールアップしてるおれは、
金を払っても入れてくれそうにない。
完全に別世界。
キラキラと何色にも光りながら、
「 君が入れる場所じゃないよ。」
って言われてるような被害妄想。
いや〜、でも凄かった。
夜もだいぶ更けてきたんやけど、
もともとここでは、ホテルに泊まる気はなかった。
治安も大丈夫そうやし、一晩だけやし
どっかで適当に寝ようと。
って事で、この日宿に決めたのが
バス停
こっちのバス停は、
日本のようなベンチとゴミ箱があるような感じじゃなくて、
エアコンの効いた小さい待合室みたいになってる。
よく駅のプラットホームにある待合室みたいな所。
そこで、バナナとコーラだけ買い込みのんびりしてると
1人の男が入ってくる。
さて、
もうだいう書いたが、
本日のメインイベントはここから始まる。
つなぎを着て、
ひげモジャでスキンヘッド、
顔を180°回転させた方がまともな顔になるんじゃないか
っていうイカした顔をした男
どう見ても35ぐらいに見える25歳のパキスタン人
2人でバス停の中でしゃべってる内に、
その男が、
「こんな所で寝るぐらいなら、うちのビラに泊まりに来るか??」
って言い出す。
バス停は、12時を回り最終が終わったかエアコンが止まり、
寝転べるところがなかった。
ザックを担いで街を歩き、かなり疲れたし、
若干の時差のせいもあってだいぶ眠かったので
泊めてもらえるのはかなりありがたい。
ついて行っていいものか。。。
治安は安定してるUAE、
そんなにヤバイことになる雰囲気はない。
かなり迷ったが、
こいつについて行ってみることに。
メインストリートから1本奥に入った所にある
建設中のプール付き高級ビラ。
建設中・・・・・
そういうオチか。
よく聞いてみると、
こいつはこのビラの警備らしく、
自分が警備する建物に来て寝ろって事。
工事用の囲いをガンと開け、中に入るも
電気なし、もちろんエアコンもなし、ベッドも何もない。
とりあえず、2階の事務所みたいなところに荷物を置いて、
涼しいらしい屋上にはしごで上がり、
パッキン敷いて寝転がる。
寝れんわ。。。。。
バス停の方がよかった。
全然涼しくない。
ま〜すぐに出るのも何なので、
ちょいとこいつと喋ってみる。
この辺から、ちょっとおかしい事が起こり出す。
暑い暑いと言っていると、
「じゃ〜、上を脱げ」と促してくる。
1枚だけ脱いで座ってると、
足を勝手にマッサージし出す。
足首から始まり、
太もも、、、
足の付け根へ・・・・・。
もしかして、こいつ。
マッサージを振り払って、もうここにはおれんと、
「バス停に帰るよ。」
といって立ち上がった。
意外とあっさり、
「OK☆」
と言うが、どうも様子がおかしい。
その内、
あなたのアソコはどんなんだと聞いてくる。
とりあえず、
「ノーグッドだ!!!!!」
と言い返す。。。
次の一言で、おれの仮説が確信へと変わった。
「ちょっとおれに見せてくれないか。」
( ま、まじでヤバイ・・・・・・。)
焦る心を落ち着かせて考える。
今にでも、荷物を置き去りにして走って逃げたかったが、
建物の中で捕まったらジ・エンド。
広いビラの屋上、
工事中でこいつと2人きり、
隣の家は近くもなく遠くもなく、
メインストリートからは1本奥に入ってしまっている。
時間は夜中の2時、
荷物は2階の部屋に預けていて、
鍵はこいつが持ってる。
最悪の状況
力ずくでいっても勝てる相手ではない。
考えてる内に、言ってることがあからさまになってきた。
アソコを見せてくれと言い、
口を開ける仕草、
ケツをこっちに向けてくる。
本気で勘弁してくれ・・・・・・・
こんな夜中に会ったばかりの男についてきた自分を悔いたが、
そんな事を考えてる場合ではない。
力ずくで、
”未知の世界への扉 ”をこじ開けられようとしてるのだ。
その後には何が待ってる??
新たな喜びか、絶望か、
”絶望 ”だ!!!!!
たいした作戦も思いつかず、
動揺を隠し、こいつをなだめながら、
そして絶対にこいつの言うことを聞く事なく断り続けた。
「NO!!!!!」
「外へ行こう!!!!!」
「おれはバス停へ帰る!!!!!」
「ポリスを呼ぶぞ!!!!!」
と言ってやりたかったが、
実際携帯は持ってなかったし、
逆上して一気に襲って来られる事も考えられる。
落ち着いて長期戦に持ち込む。
なんとか階段を降り、
2階の事務所の階段まで行くが、
すんなり鍵を開けてくれる訳がない。
「開けてくれ。」
と若干距離を保って言うが、
「一度だけでいいから見せてくれ。」
としつこい。
ここで脱いだら、鍵を開けてくれるのか??
そんな訳はない。
絶対興奮して、要求が濃くなってくるやろう。
だから、何がなんでも言うことは聞かない。
「開けてくれ。」 「脱げ。」
の押し問答の後、おれが、
「じゃ、もういいよ。」
と外へ行く振りをすると、
「OK。」と鍵を開けやがった。
たぶんポリを連れてこられるんが恐いんやろう。
まだまだ終わらない。
荷物は部屋の中、
不用意に入って鍵を内側から閉められると、
どうしようもない。
(ロックは外内、両方とも鍵式)
こいつを奥に行かせ、ゆっくり取り出す。
ザックを背負って、下へ降りる。
こいつにもどうやら迷いがある感じがする。
理性と欲望の葛藤
下に降りたとき、こいつが、
「じゃ、近くのビーチへ行こう。」
と言い出す。
(バカかこいつは・・・・・)
でも、まだ建物の中にいたので、
「OK。」
と言って外に出る。
そん時、こいつがちょっと待っててくれと建物の中に戻った。
(おしゃ今や!!!!!)
とメインストリートの方へ歩き出す。
追っかけられて捕まっても、
「先行っとけ。」と言ったと思った。
と言い訳できるように、走らず早めに歩いていく。
んで、
角を曲がった瞬間、、、
ダッシュ!!!!!!!!
ザックを背負っているので、たいして速くもないが、
必死で走った!!!!
メインストリートは人気が少ないが、
ちょうど、そこにバスがいた。
バス停を出発し掛けたバスを無理やり停め、
バスに滑り込んだ。
当のあいつはバスが走り始めたぐらいに前からやってきた。
こっちに顔を向けていたが、
おれを見つけたかどうかは分からない。
なんせおれは恐ろしさで、
もうあいつを直視することすらできんかったから。。。
助かった。。。。。
バスの中で回想する。
安心感と脱力感でぐったり。
バスの行き先も聞かずに、
ボーーーーっと外を眺めながら、30分ぐらいバスに揺られた。
もう時間は夜中の3時。
その内バスの運ちゃんが、
一向に降りようとしないおれを見かねて、
「お前はどこに行きたいんだ!!!!」
とキレ気味に言ってきたので、
ちょっと考えて、
「ドバイの中心だ!!!!!」
と言い返したら、
「じゃ、次で降りろ!!!!!」
と言われ、次で降りた。
そこはドバイ国際空港の真ん前やった。
明明(あかあか)と夜中でも光り続ける空港の外灯達が、
(もう大丈夫だよ☆)
と言ってくれてる様やった。
中に入り、冷たい椅子にドカっと座り、
眠りについた。
不覚にも知らない国で、夜中に
知らない男について行ったっという
自分の愚かさを悔い、
心底反省した。
同性愛者を否定したりはしない。
むしろ受け入れられるべきだ。
気持ちはたぶん本人にしか分からないが、理解はする。
にしても、
別のやり方があるやろうに。
もう少し考えて頂きたい。
旅に出る前に決めた3つのルール
・大麻、ドラッグ類には一切手を出さない。
・女性がらみの店には行かない。
・危険な場所には行かない。
危険な事はしない。
(他にも旅の途中で決めたルールもあるが。。。)
特に3つめは、
心配しながらも送り出してくれた、
自分の周りの人らのためにあるルール。
上の2つはそのまま守りゃいいんやけど、
3つ目は自分で線引きする必要がある。
完全に甘かった。
自分のバカさ加減に腹が立った。
何があるか全く予想がつかない世界
それがおもしろくもある反面、リスクも大きい。
反省した。
この反省をしっかりと行動に移し、
もう少し、旅を続けます。
(長い長い文をここまで読んでくれて、
ありがとう☆
もうちょいまとめれる様がんばります・・・・・。)
☆曲線美☆
右が世界一高い7つ星ホテル
☆別の角度から☆
☆ドバイのバス停☆
☆ドバイ国際空港の外灯達☆
7つ星ホテルより、印象に残ってます。